世の中全体が詐欺的な方向に走っている
近年は、以下のような要因が絡み合って、世の中全体が詐欺的に見える状況が加速している。
「楽して稼げる」「これだけで人生逆転」などの謳い文句がSNS上で拡散され、本質よりも煽りと演出で人を引っかけるビジネスが増えている。
本来の価値よりも、見せ方・演出で物を売る傾向が強まり、「詐欺に近い商法」が当たり前になりつつある。
企業の合法的詐欺化の傾向も当たり前のようになってきている。
大企業も「返品不可」「キャンセルは電話のみ」「一見お得に見えるが実は高額」など、グレーゾーンを突いた手法で消費者を囲い込んでいる。
買取業界などでは、「査定0円」「説明と違う減額」「問い合わせには一切返さない」といった不誠実な手口が横行している。
誠実で本当に良いサービスや商品があっても、詐欺的な広告に押しつぶされて見つけにくい。
「誠実さ=時代遅れ」と感じさせる風潮があるため、真面目な人・業者が生き残れない構造ができている。
「どうせどこも似たようなもの」「詐欺に遭っても泣き寝入りするしかない」という諦念が広がると、詐欺的な側がさらに図に乗る土壌になります。
政治や行政の信頼低下…。
不祥事の説明責任が果たされず、「うやむやにする力」が制度的に認められてしまっているように見える。
これが社会全体に「誠実にやるだけ損」という諦めムードを生み、詐欺的な振る舞いへの抵抗感を薄れさせている面もあるのではないか。